建物性能のチェックポイントがわかる!
構造的に強い家の作り方がわかる!
省エネ対策の基本がわかる!
建物の性能は長期優良住宅を参考にするべき理由
建物性能には「長期優良住宅」という認定があり、構造や省エネ・住みやすさについての客観的なチェック項目により判定されます。
ただし長期優良住宅の取得にはメリット・デメリットがあるため、一概に取得すべきではないことを知っておくとよいです。
〇メリット
取得すると税制が優遇される
△デメリット
定期的なメンテナンスが必要になり、修繕費が掛かる
具体的に評価の見方をわかりやすく説明していくよ!
耐震等級とは
耐震等級は「建物がどの程度の地震にまで倒壊しないか」示す基準のことです。
この等級が確保できているか確認しましょう。
耐震等級1: 数百年に1発生する地震に対して倒壊・崩壊しない程度
↓
耐震等級3: 耐震等級1 × 1.5倍の強さ
■構造強化の対策項目例
・壁を増やす ・屋根を軽くする ・柱と梁を金物で固める
劣化対策等級とは
劣化対策等級は構造躯体の劣化のしにくさで「大規模な改修工事を必要とない期間」を評価対象にしています。
劣化対策等級1…建築基準法で必要とされている期間
目安として25~30年程度
↓
劣化対策等級3…劣化対策等級1×1.5倍の性能
目安として75~90年程度
木造住宅の劣化には建物の各部に対して措置を行います。
■防腐・謀議措置を行う
①外壁・軸組 ②土台 ③浴室・脱衣室 ④地盤
■換気措置を行う
⑤基礎の高さを確保 ⑥床下の防湿・換気 ⑦小屋裏の換気
■構造部材の建築基準法施工規定への適合
⑧構造部材各所
省エネ等級とは
省エネ対策は「断熱性能等がどのくらい確保されているか」を審査します。
どんな断熱材を使うか、省エネ設備を使うかがポイントだよ!
断熱等級の簡単解説
断熱等級5…外壁や窓ガラスに断熱が必要なレベル。
↓
断熱等級7…冷暖房にかかる一次エネルギー消費量を40%削減可能なレベル。
断熱等級は最高7まで規定されています。(2022年10月時点)
断熱材が熱くなる、または密度が高くなるほど性能が良いです。
次の表は断熱材の例です。
部分 | 断熱等級5 | 断熱等級7 |
天井 | グラスウール 18K 210mm | 高性能グラスウール 20K 210mm |
壁 | 高性能グラスウール 16K 105mm | (内側) 高性能グラスウール 20K 105mm (外側) フェノールフォーム 100mm |
床 | (内側) 高性能グラスウール 24K 42mm (外側) 高性能グラスウール 24K 80mm | (内側) フェノールフォーム 100mm (外側) フェノールフォーム 100mm |
一次エネルギー消費量等級の簡単解説
設備例1:太陽光や熱利用などでエネルギーを作る。
設備例2:冷暖房・換気・給気・照明設備を効率化させる。
まとめ
建物の性能を確認する方法に長期優良住宅の読み方を紹介しました。
断熱の基準値についてはこの記事でも詳しくまとめているので、参考にしてみてください!
構造により壊れにくい家を、省エネ化によりガス・電気代が節約できる家を作れるように情報を発信していきます!